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2017年4月10日 (月)

「婦人参政権の日」~女性政治家の本音

20170410

月10は「婦人参政権の日」横浜市青葉区選出の内田みほこ神奈川県議会議員、中山まゆみ前横浜市会議員という2人の女性政治家と福田峰之との対談です。

”自然発生的に女性の候補者が出てくるとは思えない”

女性候補者を発掘するメカニズムが確かにないし、その文化も無いのは事実

”男性のように思い込んだら、反対を押しきっても突き進むというわけにはいかないのです”

嫁、子供、妻、母親、本人、女性の多面性は活動を制約していることは間違いない

”嫁ぎ先の親の理解かな”

確かに夫の妻は嫁でもあるし、想像するにその両親を説得するのは簡単ではない

福田:昭和20年に女性の国政参加が認められ、翌年4月10日に行われた衆議院選挙の結果39名の女性議員が誕生したことによって、この日を「女性参政権の日」となったそうです。それまで男性にはあった参政権が、女性にはなかったんですね。
内田:当時は正に男性社会ですから、大きな一歩を踏みだした事はまちがいありません。でも、日本は今でもまだ男性社会だと思います。
中山:単純に議員の人数をみても男性が多いですね。それは、国政も地方議会も何らかわりません。政治だけではなく、経済界や法曹界も同様です。

福田:選挙だけで言えば、各政党で候補者を擁立する際、男女半々にする努力を政党に求めるという法案を自民党内でも議論しています。

内田:強制的に半々にする必要はないと思います。ただ、自分でも出来るかな、やってみようかな、と思っている女性を発掘する努力を政党や政治家がすることは重要です。
中山:当面は、自然発生的に女性の候補者が出てくるとは思えないので、ある種のリクルートは大切だと思います。でも、なかなかやりたい人は見つからないという現実もあります。そこは見えないガラスの天井があるのかもしれません。私は乗り越えてしまいましたが(笑)

福田:残念ながら、男性議員の中には女性の政治参加を本当は望んでいない人がいることも事実だと思いますが。

内田:男性の既得権がなくなってしまうからでしょうか。女性候補を積極的にリクルートしている感じはしません。例えば自民党所属神奈川県議会議員の場合49名中、女性議員は3名。自分以外の2名は何らかの事情で後を継いだ議員です。
中山:自民党の横浜市会議員は31名中、女性は3名です。

福田
:県会も市会も10%を切っていますね。

内田:自民党は社会の動きを積極的に捉えて、そして取り込んでいく政党です。ならば、最低でも20%、将来的には35%くらい女性議員が占めてくれればと思います。
中山:私も20~30%くらいは、女性議員であって欲しいと思います。政策を決める意思決定プロセスに一定量の女性が参加していることは、偏らないという意味でも望ましいと思います。

福田:18歳の選挙権がスタートしましたが、特に若い女性に政治について関心を持ってもらうにはどうすれば良いですか?

中山:女性の結婚も遅くなっていて、子供が産まれ地域活動や政治に興味を持つのが、現実的には30歳前後だと思います。それまでは、仕事や趣味が忙しくて政治にまで関心が及ばないというのが理由だと思います。
内田:自分たちが若い頃も、政治については「おいてけぼり」感がありました。それは、欧米とは有権者・納税者教育が大きく異なっていることが原因だと思います。
中山:そうですね。欧米では、まず自分の意見を言うという教育がなされていますね。自分の意見を言うという事は、違いを明確にするために学んで、考えるということがなければ成り立ちません。若い人に政治に関心を持ってもらうためには教育しかないかもしれません。


福田:女性が政治家になるのは大変だと思います。男性政治家にはない側面をいくつも持っていると思いますが、これまでにどんなハードルがありましたか?

内田:周囲の目、親の納得・説得かな。男性のように思い込んだら、反対を押しきっても突き進むというわけにはいかないのです。
中山:私の場合は、子供たちのSNS。父親はほとんど学校には行きませんが、母親は頻繁に行きます。その母親がSNSに出ると、友だちからいろいろ言われて、嫌な思いをすることがあるのです。政治家ネタのSNSは、褒められることはなく、多くは誹謗中傷ですから。それから、嫁ぎ先の親の理解かな。嫁ぎ先の嫁として、両親の娘として、夫の妻として、子供の母親として、いろんな面を持っていまが、嫁ぎ先の嫁は一番ハードルが高いかな。
内田:東京はまだいいですよ。田舎はもっと大変だと思います。女性の社会的役割に対する理解は田舎に行けばいくほど・・・・。

福田:男の議員はダークスーツさえ着てればそれでよし。でも、女性議員は女子力の維持も大切、かつ大変だと思いますが。

内田:ポスターと駅頭に立つ実物と差があってはいけないので、元気な時に駅に立つようにしています。無理して、女子力を引き下げて政治活動することがプラスとは思えません。政治家は政策を伝達することも仕事です。以前、福田さんから「なかなかへこたれないね、君は」と言われたことを思い出します。元気じゃなくちゃだめ。疲れた顔を見せてはいけないのは今も変わらないはずです。
福田:特に女性は頑張ってしまうから。中山さんも活動中、体を壊しましたよね。
中山:始めての選挙だったので、皆の期待に応えようとずいぶん体を酷使しました。嫁、娘、妻、母、全てこなして政治・選挙活動をしなくてはいけなかったので・・・。潰瘍性大腸炎になって最後はドクターストップです。入院が自宅療養を迫られました。女性の候補者に同じ思いをさせたくないです。

福田:今は男女ともに働いているし、あるいは課題解決のボランティアを担っている人も多数います。男性が家庭での役割をある程担っても、物理的な限界もあるだろうし、女性でなければだめなこともあります。そこで、家庭内の仕事を代行する仕組みを作り上げていく必要があるはずです。新たな経済と言われるシェアリングエコノミーで、こうした課題を解決することが出来るようになると思います。

内田:家事の代行や子育て、頼みごとができる仕組みがたくさんあると女性の政治家が増えてくるかもしれません。男性以上に家庭、社会での役割が多いなら、その幾つかでも代行できる仕組みがあれば、ガラスの天井を壊せるかもしれない。
中山:シェアリングエコノミーのマッチングサービス、期待したいです。

福田:ところで、友人や後輩に政治家という仕事、お薦め出来ますか?

中山:現状ならあまりお勧め出来ないかな?もちろん、志のある人なら応援しますけど。
内田:体力・実行力・企画力があって、物事を推し進められるストロングな人ならお薦めしますが。
中山:欲張るなら、ストロング+しなやかさがある人になってもらいたいかな。女性のしなやかさは、新しい社会をつくっていくに上でのキーワードですから。

福田:貴重な時間をありがとうございました。政治家にチャレンジした数少ない女性として、後輩が目指したいと思えるような政治家であり続けて下さい。


【まとめ】
世の中、男性、女性は半々なのだから女性議員をもっと増やすべき、という僕の持論は正しいことを確信しました。一方で、政党における女性議員候補の積極的なリクルート、女性が家庭で担う仕事の代行システムといった課題が残されていることも事実です。

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